カ(蚊)



多くの蚊は気温が15度以上になると吸血を始めると言われており、26度から31度くらいでもっとも盛んに吸血活動を行う。通常の活動期間内であっても気温が15度以下に下がったり、35度を越えるようなことがあると、野外では物陰や落ち葉の下などでじっとして活動しなくなる。

幼虫 (ボウフラ)
生息場所としては、主に流れのない汚れたなどに生息するが、ハマダラカの一部などで知られるようにきれいな水を好むものや、それ以外にも水たまりや水の入った容器の中など、わずかな水場でも生息するものがいる。トウゴウヤブカにみられるように、海水が混じるため海浜部にある岩礁の窪みの、しばしば高い塩分濃度になる水たまりにも生息するものも知られる。
ボウフラは環境の変化には弱く、水質が変化したり、水がなくなったりすると死滅しやすい。のような流れがあると生活できないものがいる一方、渓流のよどみを主な生活場所とするものもいる。特殊な環境で成長する種類もおり、樹木着生したアナナス類のの間にたまった水、食虫植物サラセニアの捕虫器内の水、波打際のカニの巣穴内などで成長する種類もいる。

二酸化炭素・温度
蚊は二酸化炭素の密度が高いところへ、周りより温度が高いところへ向かう習性がある。体温におい、周りとの二酸化炭素の密度の違いなどで血を吸う相手を探している。
湿度
蚊は湿度にも反応する。例えばをかいて、それが蒸発すると蚊が反応し、刺されやすくなる。したがって、汗かきの人は刺されやすい。汗の中のL(+)-乳酸が誘引物質として認められている[10]

水の浄化[編集] 

蚊の幼虫のボウフラは水中の有機物を分解し、バクテリアを食す。バクテリア有機物を分解するが、排泄物で水を汚すため、バクテリアが増えすぎると水中の酸素が少なくなり生物が住めなくなってしまう場合がある。ボウフラはバクテリアを食べ、呼吸は空気中から行うことで、水環境を浄化する作用がある。