カヤネズミはイネ食べず!? 滋賀県立大調査「害獣じゃない、見守って」






主に休耕田や河川敷などの、背丈の高い草原に暮らしている。ススキオギチガヤなどイネ科の葉を利用し、地表から約1mの高さに直径10cmほどの小さな球形の巣を作る。葉を利用して巣を作ることで、周りの植物と同じ色となって同化することができる。この巣において出産や育児、休憩を取っている。

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かつては農村周辺に家畜の餌、屋根材料などの目的で利用するための茅場、あるいは家畜の放牧地などがあり、そのような草原に多数生息していた。近年、それらの場所が利用されなくなり、遷移が進んで雑木林化したり、逆に開発されて消失したため、非常にその数を減らし、地域によっては絶滅寸前にまで追い込まれている。