【話題】大干ばつの韓国、470億円投じた水供給施設が海水を真水にできず15年間役立たず
【話題】大干ばつの韓国、470億円投じた水供給施設が海水を真水にできず15年間役立たず
配信日時:2015年6月30日(火) 7時20分
28日、120年ぶりとも言われる干ばつが深刻となっている韓国で、数千億ウォンを投じて建設された
農業用水供給施設が15年間一度も使われていないことが分かった。これについて、韓国のネット
ユーザーからはさまざまなコメントが寄せられている。写真はソウル郊外。
2015年6月28日、韓国・KBSテレビによると、120年ぶりとも言われる干ばつが深刻となっている
韓国で、数千億ウォンを投じて建設された農業用水供給施設が15年間一度も使われていないことが分かった。
【そのほかの写真】
韓国農漁村公社は、忠南地域の農地への農業用水供給のため、2001年に4300億ウォン(約470億円)を
投じ、供給施設を建設した。洪城地域の防潮堤から約10キロの水路をつないで造ったものだが、
完成して以来、一度も使われていない。完成当初は、上流から流れ込む畜産排水が原因で農業用水を
供給できず、公社は汚染された水を海に流し、湿地を造成して水質浄化を図っていた。
しかし最近になって、今度は防潮堤の水門から流れ込む海水の問題が出て来た。昨年から水を
ため始めたが、塩分濃度が高く、大干ばつに見舞われた今年も農業用水としては使えない状態が
続いている。公社のキム・ドッキュ次長は「淡水化に向け努力していく」とし、「来年の農繁期
からは部分的に用水の供給を始めたい」と述べた。