【福島】韓国の剣道団体、震災後初来県・・・交流継続を約束←は???
剣士ら16人は9、十の両日、福島市で県内の強化選手らと合同稽古に汗を流している。韓国選手が
団体で来県するのは震災後初めてだ。復興に力強く歩む県内の選手と竹刀を交え、「心はいつも
福島とともに」と末永い親善を誓っている。
合同稽古の会場となった福島市の福島高体育館に9日午後、韓国・清州市の20代中心の剣士ら
とともに県内の選手ら約30人が集まった。稽古が始まると、竹刀を打ち合う乾いた音と気合の声が
響き渡った。交流試合も行われ、緊張感に満ちた真剣勝負が繰り広げられた。
清州市の一行には将来を有望視される選手が多く含まれ、高圭哲・忠清北海剣道会長(73)は
「福島での稽古の成果を韓国に持ち帰りたい」と懸命に竹刀を振る選手たちを見詰めた。県剣道
連盟の梅宮勇治会長(76)は「剣を交えるのは会話するのと同じ。言葉は通じなくても心は通い
合える」とうれしそうだ。
交流試合は五勝一敗三分けで本県が勝利。出場した原田賢治さん(35)=県警本部教養課=
は「互いの気持ちをぶつけ合う、いい試合だった。韓国の剣道の質は向上している。大きな刺激を
受けた」と汗を拭った。
連盟は平成17年、日韓国交正常化40周年を記念し韓国の剣道界と交流を始めた。互いに行き
来し親交を温めてきた。震災後は韓国から連盟に見舞金が届き、返礼として25年、県内の選手
が韓国・ソウルに遠征した。友好関係をさらに深めようと企画されたのが今回の来県だ。「復興の
現状を見たい」との清州市側の思いが込められている。
梅宮会長は稽古後、高会長と握手を交わし今後の交流継続を約束した。高会長は「福島は
私たちの兄弟だよ」と応じた。会場を訪れた駐仙台韓国総領事館の梁桂和総領事(58)は
「スポーツ交流をきっかけに、韓国からたくさんの人が来るようになればうれしい」と期待していた。
10日の合同稽古は午前9時からの予定。一行はその後、郡山市や仙台市などを訪問して復興
の様子を見学し、12日に帰国する。
ソース:福島民報
http://www.minpo.jp/news/detail/2016011027945